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*コラム*  『内山健二郎の今日の一曲〜食べるように聴いている〜』       『走るクリス日記』
ミサイル兄弟

      走るクリス日記

走るドラマー・クリスの、ロードストーリー。

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7月3日(金) 上戸彩派をカットした。


ロザンヌ・ロザンナダナの練習だった。
カミジはまるで舞台の演出家のような観点で曲のアレンジに意見を言うのだが。

ステージでの立ち位置のせいか俺にはそんな感覚はない。
“1曲目にやるんだったらそのアレンジはもったいない!”
冷静に考えたらそんな気もするしそうでもない気もするのたが。
その場のカミジには妙な説得力があるのだ。

どっちでもいいので逆らわない。


今の俺には他人のアイデアを押し退けるほどの美意識は残っていない。
どっちでもいいのだ。

そのほうが物事はスムーズに進むようだ。



昨日は現場で職長会パトロールがあった。
朝礼会場に集まって班分け。
パトロール開始!
本日の重点ポイントは“涼しん帽”
熱中症対策のために7月1日から強制的に着用になった涼しん帽の着用状況のチェックだった。
厳しく取締りだが。

俺は涼しん帽をかぶっていなかった。
うっかり職長は俺だけでばない。
だってまだまだ涼しいんだもん。

副会場はビシビシチェックしていた。
ルールはルールだが俺はそんなのに慣れたくはないな。

涼しん帽のない俺は後ろから小さくなってついていくしかなかった。



このところ毎日チオビタドリンクを飲んでいるのだが今日は飲んでない。

疲労感がある。

チオビタ買って帰ろう。



最近いくらか仕事が薄い。
カットした下請けさんに仕事があるのかはわからない。
いろいろ事情のある人もいるはずだ。
ちょっと事情がありそうな人がいる。
事情を知ってそうな人に話を聞こうとしたら。
そんなプライベートなことは話せないと言われた。

わかった!わかった!

もうプライベートなことは聞かない。

全員に宮崎あおいと上戸彩のどちらが好きか尋ねた。

上戸彩派をカットした。
7月2日(木) ジャックガールに限って!


塚山公園リターン。
18分59,51秒。


手配のミスで哲学野郎はカットされないままになっている。
今日も昼休みに俺が解き終わったポケット数独・中級編を消しゴムで消してテーブルを揺らして起こされた。

これは仕事として数独消しを命じるしかないようだが。
中級編に取り組みはじめてからは俺のレベルに気がついたようでもう教えようとはしてこないのだが。
哲学野郎には昔培った論理学がある。
すぐにレベルアップしてきそうだ。
難問編はあまりに難しいのでついつい仮定に仮定を使ってしまう。
解けていくのだがなんだか虚しい。
仮定なしではまだ1問しかクリアーしてはいない。

終わらせるためについつい仮定してしまうのだデメロール。
まるで麻薬みたいだデメロール。

哲学野郎に目からウロコの理論を発見してもらうしかないようだデメロール。



鳥取君は昨日遅れると電話があったので休ませた。
明日は用事で休むと言っていたが。
鳥取君の彼女はイベント・コンパニオン。
鳥取君の休みがランダムなのはそのせいだが。
彼女がイベントコンパニオンだったら仕方ないだろう。

彼女の誕生日には2連休していた。
デートの参考までにと何処に行ったのか訊いてみたら。
“ウチでずっとゴロゴロしてました。
海ほたるに行ったぐらいです。”
海ほたる?
若さが羨ましい。

海ほたるまで行ってゴロゴロしてた?

なんてエネルギーだ。

俺から見たらそんなのイベントだ。

どれだけエキサイティングな日常を過ごしいるのか?

鳥取君はジャックガールのマネージャーの仕事をやっていたことがあるらしい。

俺がジャックガールに詳しいので驚いていた。

ヤメロー!
ジャックガールの舞台裏なんて聞きたくない!

サンタクロースを信じているわけではないが。

ジャックガールに限って!
8月2日(木) モルディブ名物・健康ベニヤ!


20090701100946.jpg
ゲーム小僧が新婚旅行から帰ってきた。

モルディブに行っていたのだ。
お土産の写真だ。


文化の違いのせいなのかモルディブにはまともなお土産物がないらしい。
写真のお土産はチョコレート。
スイスのチョコレートにモルディブと書いた紙と写真を乗せてパッケージして終わり。
粗い。

日本のお土産産業だって構造的には似たようなものがあるとは思うのだが。
商品としての成立のさせかたのレベルが違う。

ネタがバレバレの手品みたいだ。
騙す側にも誠意ってもんがあるだろう!

そもそも本質的に“お土産”の意味がわかってないのかもしれない。

実は俺もよくわからない。

なぜ人はお土産を買うのか?
俺はほとんどお土産を買わない。
お土産を贈ったとしても物語優先のなんの役にも立たない無益なものだ。


そんな意味ではこのお土産は物語を生み出した。
写真を乗っけただけのチョコレート。
載せてるのではなく本当に乗せてるチョコレート。
どんなお土産よりも雄弁にモルディブを物語っているのかもしれない。

深みのあるお土産だ。



仕事中に肩をグギッとやった。
40肩の痛みの残る右肩にトドメの一撃!
誰かに運ばせればいいものを連絡が面倒で自分で運んでしまった。
材料屋からベニヤ板が届いた。
足場の架った階段で運んでいてグギッ!
激しい痛みに自分の未来の可能性が萎縮するのを感じた。
一線を超えてしまったのかもしれない。
一瞬、そんな思いがよぎる。
45年間ありがとう!
本当は左利きなのによくがんばってくれたよ右腕君。

後悔がないと言ったら嘘になってしまうが。
遅かれ早かれ右腕はダメになってしまう運命だったのかも。

記録より記憶に残る右腕だったなんて意味不明のことを思っていたが。

あれ?
肩の内部を占領していた痛みの巣がなくなっていた。
生活に問題なく右腕は動かせるようになっていたのだが。
内部には時限爆弾のような痛みの巣を感じていた。

その痛みの巣がさっぱりなくなってちょっとしたダルさだけになっていた。

ベニヤで治す!
世界中の加齢肩に苦しむ人に朗報だ!
健康ベニヤ!
3ミリベニヤの枚数調整で女性の方お子様お年よりの方まで安心してお使いになれます。

ベニヤに貼られたモルディブの写真からはリラックス効果を高める香りが。
ベニヤに使われる有害接着剤も気になりません。
モルディブ名物・健康ベニヤ!

熱帯地方と言ったらベニヤでしょう。
チョコレートより。
7月1日(水) 朝三暮四か朝四暮三か?


7月になった。

住民税を滞納してしまった。
6月30日が期限だったのだが。
俺は区役所で1年分をドッカン!
釣りは要らねぇ!
ぐらいのパフォーマンスをしたかったのだ。
暇がなかった。


昨年度の稼ぎが少なかったのか税制が変わったのか今年の住民税はずいぶん安くなっていた。
20万円を割って、お手頃価格みたいな値段だったので釣りは要らねぇ!
領収書も要らねぇ!
パフォーマンスをやってみたくなっていたのだが。

釣りは要らねぇ!やっても。
“すいません延滞金がありまして、申し訳ないでけどもあと30円ほど不足になってしまいます。
いやぁ役所ですから30円でも不足は不足ですので。
決まりごとでしてこちらのほうではどうにも。
申し訳ないですけど‥‥”
なんてことになってしまうかも。
パフォーマンスプロジェクトは変更を余儀なくされた。

しかし区役所に行くと毎年銀行でも払えますと言われるのだが。
金を受け取りたくないのだろうか?
重税に怒り狂った区民が税金を床に叩きつけて拾わせるような過激なパフォーマーもいるのかもしれない。

そこは住民サービスの一貫として受け入れて欲しいものだ。
領収書に当たりが出たら住民税はタダぐらいの企画があっていい。


とにかく区役所の営業時間を確認しなければ。




昨日は月末の締めに事務所に帰った。
そこで社長の野望を聞かされることになってしまった。
俺はちょっと引っ掛けてから行ったので激論気味になってしまった。
反省君だ。


社長室のテーブルには1Q84が開いたままになっていた。
辻井なんとかさんのCDも買ったと言っていた。
マイケル・ジャクソンのCDもあった。

わぁ!今電車で隣のオヤジも1Q84を読んでる!



オカヤンと社長がなんだか話しているところに呼ばれてしまった。
社長の野望は社員の待遇についてのモノだった。

エルビスのあてなきパンドラの匣を開けようとゆうのか?

しかし社長の気持もわからんでもない。
今の俺達の待遇は社長が決めたモノではない。
以前の会社が倒産して出来るだけ以前の会社に近いカタチでとゆうことで始まったのだ。
公務員並の待遇から一人親方までの幅の中からのプランの選択があってのことだ。

しかし、現在の待遇には法的に問題がある。
罰則規定こそないが労働基準法に違反してしまっているようなのだ。


社長の会社だ。
そんなことでケチをつけられたくはない気持はわかる。

労働基準法に適応した待遇。
厚遇のようにも取れるのだが。
パイは同じ。
有給休暇もボーナスも退職金も基本給さえさげたら夢ではない。
朝三暮四か朝四暮三の違いなのだが。

その違いにどれだけの人が耐えられるのか?


そもそも俺達の仕事っていったい何なのか?
話はどんどん膨らんでしまったが。

具体的な一歩として社長が考えているのは従業員を社会保険に入れることだった。

うがった見方をするなら、分配のシステムを変えて巧妙な搾取をすることも考えられるが。
社長はそんなことは考えていないようだった。

社長の野望の動機には思いあたるところがある。

ちょっと前になるが立て続けに2人、現場で仕事中に私病で倒れて入院してしまったのだ。

私病だったので労働災害にはならずに済んだ。
済んだのだが、済んだからこそ問題を感じたのかもしれない。

これはあくまでも俺の想像なのだが。
その時、社長は立場を失ったのではないだろうか?

労働災害なら社長の立場はある。

しかし、国民健康保険で入院した患者。
病院は保険証で人を見るものだ。
病院の立場から考えると。
あんた誰?
会社?
社長さん?
法人で働いてらっしゃる方なんですか患者さん?
国民健康保険なのに?

ずいぶん怪しい会社だとしか思われないだろう。


この時に社長は悔しい思いをしたのではと想像した。

会社の利益とは逆行する野望。
世の中の流れはどうだか知らないが傾向としては社会保険離脱の傾向さえある現在。
社長の動機を想像するとその辺りに落ち着いた。

純粋に従業員の待遇改善に取り組む気持もないわけではないだろうが。

急に社会保険導入の検討をはじめた背景にはそんな心理に煽られたと考えたほうがしっくりする。


巧妙な搾取にしろ、純粋な待遇改善にしろ、煽られたにしろ社会保険導入で発生する問題は同じだ。


いくつかわからなことがあったので社会保険事務所に電話してみた。


ヤングヒットラーと社長では社会保険導入に関しての温度差があるように感じた。
ヤングヒットラーの話では日給月給での社会保険導入は難しいと言っていたが。
社会保険事務所の人は問題ないと言っていた。
“難しい”は単純に事務の煩雑さなのか。
固定給にして巧妙な搾取なのか?
たんに社会保険導入を阻止したいのか?
ヤングヒットラーの意図ははかりかねた。

次に間に合わない人はどうなるか尋ねてみた。
これが一番の問題だといえる。
社会保険自体が抱える問題だと思った。

社会保険は健康保険と厚生年金がセットになっている。
国民年金に加入してなくて今から厚生年金に加入したとしても規定の加入期間に間に合わない人はどうなるのか?
尋ねてみた。
社会保険に加入した場合はやっぱり厚生年金を払わなくてはならないそうだ。

これは厳しい。
そんな人を社会保険に加入させるメリットはない。

寄付やお布施じゃないのだ。
正体がばれる寸前のネズミ講みたいではあるが。
そんなお金を払おうとする人間がいるとは思えないし。
貰う側の了見も理解出来ない。


実際にそんな人がいるのかどうかはわからない。
従業員の保険や年金の加入状況は把握できてはいないが。
可能性としては十分あり得る。

実際、国民健康保険が気に入らなくて送られてきた保険証を毎回区役所に突き返しに行っている人はいる。

いろんな人がいるのだ。

とにかく全員が社会保険とはいきそうにはない。
希望者とするのか?
固定給を受け入れるのか?
労働マインドの変化は?



一筋縄ではいかないが。
限定導入となった場合には俺は逃れられない立場みたいだった。

正直どっちでもいい。

固定給クリス!
有給休暇は特に楽しみではない。
休暇の間そんなこと考えてない俺だ。


朝三暮四か朝四暮三かの問題だ。
6月30日(火) 昼寝の邪魔だ!さらば哲学野郎!


現場での休憩時間は数独難問編と闘っている。
難問編はもう考え方が違うのだろうか?
解けないわけではないのだが。
仮定に仮定を重ねる方法でしか解けない。
破綻したら間違いだが。
破綻しなければ次の仮定を立てていく。
なんだかスッキリしないのだ。
ヒラメキの範囲を超えている。


俺が数独と格闘しているのに新入りの下請けさんが興味を示した。

語るのだ。
大学で哲学を学んでいたらしい。
哲学とは論理学、高度なレベルでは数学や物理学とほとんど同じになる。
仮定に仮定を重ねる。
破綻をきたすまで仮説を重ね続ける。

なるほど数独的なようもしてきた。

数独マスターの登場か?
目からウロコの発想!
期待してしまったのだが。
新入り君は語るだけだった。

考え方が俺とは少し違うようだ。
理論を俺に教えようとするのだが。
全部わかっていることばかり。

新入り君は最後まで解けないどころか一つも先に進めない。
それでも理論を俺に教えようとするのだ。

初級編でもなんでもいいから最後まで解いてから説明してくれよ。

この辺りに高度な教育を受けながら日雇い派遣に甘んじる原因があるのではないか。

俺は仮定に仮定を重ねる方法でしか難問編を解けてなかったが。
それはどこか間違った考え方なのではとの疑念もあった
仮定に仮定の方法ではゲームとしての面白さを感じられないからだ。
結果正解ではつまらない。


今日になって新入り君は俺が解いた中級編にトライしていた。
仮説を立てるのが早すぎるのだ。
仮定に仮定を重ねるにしてもギリギリまで考えてからじゃないと仮定の立てどころを絞れない。
まだまだ難問編のレベルではないのだ。

俺は今日、難問編を仮定なしに解くことができた。

やはり俺が気づいていない考え方があるはずだ。



新入り君は中級編を解くために俺の解答を消しゴムで消しはじめた。
机がグラグラ揺れてお昼寝が出来なかった。

うっとうしいので明日はカットだ!

新入り君はどうにか中級編の最初の1問を解くことができた。
たいしたものだ。
俺の数独力もわかっただろうと思ったが。
また語り始めた。
仮説なしで解けましたって?
当たり前だろう!
俺はその本のすべての問題を仮説なしに解いたのだ!

どこか他所で修業してこい!

まずは初級編からだ!
哲学野郎!


1問目だって俺の鉛筆跡が残っていなかったらどうだか?

さらば!哲学野郎!


ゲーム小僧も困ったヤツだが。
ゲーム小僧には哲学野郎的な馬鹿さはない。